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2024/07/05(Fri) 16:14:16
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 おひさしぶりです!不在の間も拍手ありがとうございます!わたしもみなさんといっしょで小田桐だいすきです!イヤー、社会復帰してウハウハしてたらいつの間にか2ヶ月弱経ってました!(リア充として爆破してほしそうに) 絵描けるパソコンが使いにくい状態にありまして月末にはなんとなると思うんですが、そうなったらまた絵チャでもしましょう。みなさんぜひ!
 絵描かずに何してるかというと相変わらず小田ハムについてのたうち回ったり主小田主ログをまとめようとしてエロをはずしたら何も残らなくなったり屍鬼語ったりついったーで寓話書いたりしています。

 ↓以下寓話「王子と踊り子」の序部分が書き終わったのでまとめ↓

 ある国にひとりの王子様がありました。賢く、強く、善なる心を持った王子様は悩んでおられました。王子様の国はかつてとても美しく輝かしい国でしたが、今ではよこしまなことが横行し、力ない民は苦しんでいました。というのも、善良な父王様が邪悪な弟に陥れられてお亡くなりあそばしたのです。
 王子様の国は今や邪悪な叔父に治められ、貴族は王の機嫌をうかがっては権力を争い、豪商たちは賄賂を使って利益を独占し、民もすさみ無法がおこなわれていました。王子様も太子の位を失っていましたが、善なる心は失いたくありませんでした。いつか自分が国に光を取り戻してみせると思いました。
 王子様は常に正義と慈善を行いましたが、ひとりの力は小さく、光はすぐさま大きな闇に塗り替えられるだけでした。けんめいに法と愛を説こうとしましたが、倒された王の王子の言うことになど誰も耳を貸しませんでした。そうするうちに、王子様は人を非難するだけの気ぐるいとまで言われました。

 王子様は屈しませんでした。王子様は賢く勤勉だったので、公務を行えば誰をも敬服させたからです。そうして、自分が救おうとしているこの国はなんと愚か者ばかりなのだ、と怒りがわいてくるのでした。愚か者ばかりだが、自分はこの国を愛しているし、救ってやらねばならないのだと思うのでした。
 王子様は正義をあざける政治家たちに認められるために成果をあげ、慈善を不様と思う貴族たちに示すために気高くふるまい、法の恩恵を知らぬ民を憐れみ傍近く語りかけました。法皇にも会い、教会の秩序の手助けをするなら再び太子の位に推薦すると約束をもらいました。すばらしい申し出です。

 王子様は教会の秩序を布き無法の者たちに法を行わせ、法皇の信任を得ていきました。それは順風と思われましたが、ある日法皇が王子様を呼んで秘かに言ったのです。無法者たちが集って叛乱を、さらに先には戦を企てていると。愛する国にそのようなことを起こすまいと、王子様は固く決意しました。
 すぐにも王子様は叛乱を阻止せんとしました。無法者がよからぬことを考えて集うのなら、それをつきとめあぶり出さなければなりません。しかし都の、まして国のすみずみまで目を光らすなど、途方もないことでした。王子様は真摯なかたでしたから、途方もないことでもしっかりと挑んだのですが。

 それから王子様は実に真剣に叛乱をもくろむ無法者を探したのですが、そもそもひとりの身で必要な情報が手に入るよしもありません、思うようにはいかず焦りがつのりました。いつも疲れ果ててご自分の館にお戻りになるのですが、そんなある真夜中ふと、物音に王子様は目を醒ましました。
 音は鈴かなにかで、館の庭の奥から聞こえるようでした。音に誘われてか王子様は寝床をぬけだし、その鳴るほうへランプを持って歩いてゆきました。進んでいくと、急に明るい場所に出て王子様は立ち止まりました。月と小さな泉が照り光っているのでした。光をうけて、少女がひとり踊っていました。
 踊りにあわせて四肢に飾った鈴がしゃんしゃんと鳴り、夜風に薄い衣がなびきました。王子様がじっと見ていると、踊り子は気付いてぴたりと見てきました。踊り子の目はきょとんと、だのに特別驚いたようすもなく、考えは読めませんでした。何を言い出す様子もないので、王子様は語りかけました。
 「こんなところで何をしている?」「ここは一体どこでしょうか?」不思議な答を返されて王子様はめんくらいましたが、話を聞くと、踊り子は森に迷い込んでここへ辿り着いたというのです。帰る道はわかりますが、王子様は館の庭の奥の、庭師の手も入れていない森に入ってきてしまったのでした。
 「とにかく私の館で休むといいでしょう。こんな寒い中なぜ薄着で踊っていたのですか」王子様は踊り子の冷えた肩にガウンをかけてやりました。「ありがとう、だっていい月だったのです」と踊り子は言いました。王子様は踊り子の言葉に納得がいきませんでしたが、月のきれいさには同感でした。

 翌朝王子様は踊り子と朝食をともにしました。明るい光の中で見て話してみると、踊り子は異民族のようでした。そのせいか言葉は多くありませんでしたが、教養深い王子様の話すことにも楽しそうに相槌をうつ聡明さがありました。久しくこんなふうに話を聞かれたことはない、と王子様は思いました。
 王子様は闊達な踊り子を気に入り、街に帰る彼女を心配して言いました。「実は、私がそんなことはさせないのだが、叛乱や暴動を企てる者達がいるらしい。あなたの踊る場所にそのような集まりがなければいいが」「叛乱を防ぎたいのですか?」「もちろんです。手を尽くしてやりとげよう」
 決然とした王子様を見て、「わたしの踊るあの酒場やあの酒場では、みんなはこんなことを話します。たとえば…」踊り子はさらさらと街の話題をまとめて言いました。王子様は驚きました。踊り子が話すのはまさに五里霧中と思っていた国じゅうの情報の粋ではありませんか。霧が晴れる思いでした。
 「なんとありがたいことだ。協力してくれるのでしょうか?」踊り子はきょとんとしました。「わたしは政治はわからないのです」「十分です。踊り子のままでいいのです、正義のために私と働いてくださらないか」踊り子は王子様の目をじっと見て、こくりと頷きました。王子様は協力者を得ました。


 とりあえずここまで。わかると思うから言うけど「王子様」は小田桐的なああいうのの象徴ね。どういうところをさして「ああいうの」って言ってるのか、それがなぜおなはしの争点になるのか、思って読んでもらえたらさいわいです。
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2010/11/16(Tue) 22:46:14
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