「おまえの傷ついた顔が好きだった」
「佐伯くん……からかわないでくれ」
絵もセリフもウテナ黒薔薇編の樹璃&枝織回より。(しかしだいたいあってる)
間合いを少し間違えた。
このあとの樹璃さんの胸に頭を寄せる枝織の悪くてかわいい上目遣いも大好きです。一連の黒薔薇編アッー!は樹璃さんが一番エロいと思うんだよなあ。(つまり小田桐はどエロ)(またか)
最近よくウテナ&アンシーではなく樹璃&枝織に小田主をたとえますが、ルカを含まなければ主にこのシーンについてすごくうちの小田桐と主人公くんだと思って好きなんですよね。どんだけえげつないシーンをチョイスしてんだって感じですが。ドロドロ感では屈指のシーンだと思います。
全年齢仕様で書いていっている主小田主の長編の中にもややマズいシーンが一部既にあるのですが、そのシーンがこの樹璃さん黒薔薇アッー!に似ているなーと思うんですよね。まあここでの一番えげつないところである、枝織が樹璃さんの想いを知ってほくそえんだり認められなくてウガーってなったりするあたりについては、ないんですけど。
そう言った時点で抽象的には何が起こるのか言ったようなものですが、マズさっていうのは具体だからな。抽象の段階でエロくてマズいならこの長編は存在自体マズいというか小田桐自体マズい。
つまりうちのハルちゃんが屈折して甘ったるくぶっこわし、それに触れられて小田桐が自分の無意識に陵辱されるという抽象です。
長編は皇帝コミュの対偶のこと(皇帝コミュはこの抽象では無意識が意識の剣に刺され切られてかたちをなし、意識が無意識に癒され満たされるということです)を起こそうと思ってるのでこのようなことになるのですが(陵辱と言う表現はだから刺され切られるという事実を意識の側から見た感情の言葉にすぎない)、同じように意識無意識であるところの樹璃さんと枝織にも同じことが起きたのかなぁ。
うちの小田主に対応させて言えば、生徒会編は皇帝コミュで、黒薔薇編は長編(厳密に言えば長編の前半)のほうです。起こってることの抽象構図がね。だとしたら、生徒会編で無意識である枝織は意識である樹璃さんに刺され切られたのか?まあ、見直してみればそうだよな。枝織を切っているものが樹璃さんの優位性であるならば、樹璃回一回目はまるまる枝織をめった斬りにしている。なぜなら樹璃さんがカッコよく美しく強く気高いから。
ここからは話がこのシーンから離れますが、樹璃&枝織とウテナ&アンシーの共通点はもっとわかりやすいところにもあるんじゃないかなと思ったのが、タイトルです。
ウテナは一度は迷ってその薔薇を散らしますが、その後はずっと決闘に勝利し続けます。これはよくわかることです。でも、よく考えると、樹璃さんの薔薇も「一度も散っていない」。
よく「実力では負けたことがない」と言われるアレですね。それにしても樹璃さんのオレンジ色の薔薇は花びらを散らすことなく、かたちを保ったまま地に落ちるばかり。これはちょっとした意味があるんじゃないかなと思っています。
恋の虫毒によってのみ苦しみその花を落としもする、バカなほどまっすぐな薔薇が好きです。
……ところで乃木さんが耽美な小田桐が一度見てみたいって言ってたけど耽美ってこういうものでしょうか。なんかちがうか。どうもわたしの書く主小田主はいつも耽美エリアをニアミスっている気がするな、トーマの心臓とか言ったこともあったし。
そもそも耽美というもののポイントを理解していない。
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