連休を利用して金沢に行ってきたんだぜ!
おみやげの玉うさぎさん(まんじゅう)は寮のみなさんにかわいいと好評で、22時に置いたはずが25時には空になっていました。みんな廊下ではすれ違わないのに食い物を置くと誘い出されるのだから、みやげのそばに篭でも仕掛けておかなくてはなるまい。もっとわたしと遊べ!!
金沢駅周辺のデザイン関連にはドキドキでしたね。ただ美しくセンスを感じるだけでなく、美しさのはてにある法則とか、機能美とか、そういうものをスタートに敷いたアート。たとえるなら数字のような美。万人に理解されようとする美ではなく、万人のために作られたものであるという美。
で金沢といえば金やんなわけですが
(それは金澤だ)
コルダはヒロインを太陽、メインキャラを惑星になぞらえてあるという素敵すぎる設定ゲームですが暁彦って一体どう取ったらいいのかなって。(金やんの話題ですらないじゃねーか)
暁彦という字面だけ見るとふとあきお=ルシファーを思い出してしまいますが、それは金星だから金やんだろ。それに普通に考えて惑星法則は苗字なので名前見てもしゃあないですよね。
苗字は創立者一族の「吉羅」です。「星の輝き」と取っていいのかなあ。さらにその苗字が、個人のものとしてだけではなく「星奏学園創立者一族の」というふうに扱われていることから、「星の輝きを管理するもの」とでもできますかね。
暁彦といえば、そういえば暁彦と日野ちゃんも実はヴァイオリンロマンスなんですよね。思えば、コルダにおいてヴァイオリン弾きは一般的でありながら常に例外的な存在ばかりですね。
月森は一応の詩織で、でも月火水木金土日と考えれば筆頭ではありますが冬海ちゃんを入れて太陽系惑星と考えれば「月」はちょっとおかしいし、しかし「月と日」というベストカップリングでもある。
空気先輩はそもそもOBだし、音楽的に何の難もなく成功に揺らぎのない奏者は彼ぐらいのものです。揺らぎをこそ描いた青春ラブストーリーであるにもかかわらず。たぶんそこらへんを際立たせるキャラとして作られた側面もあるのでしょうが、いかんせん空気。
で最後にほんのりとヴァイオリンなのが暁彦なわけです。彼を音楽家として見るか見ないかはまあ自由でいいと思うのですが、かつてヴァイオリンでコンクールに出た者であること、そして今も心で響かす姉の弦の音色と、学園そのもので奏でる彼の音色が、ヴァイオリンのジュ・トゥ・ヴであったことからか、わたしは彼をヴァイオリン弾きなのだと思っています。奏者としてではなく。
ヴァイオリン・ロマンスと言ったのは、その、ヴァイオリン弾きとみなしているからという意味だけではなく、暁彦もある種日野ちゃんの詩織であるなと思うからなのです。もちろん2でなぜ落とせない、となったキャラで追加で落とせるようになったという扱い上の問題もあるのですが、そうではなく。
作中で彼自身が言っているとおり暁彦と日野ちゃんは同じ運命をもつことになった同士だし、そのことから暁彦は切れぬ絆を語っている。実際問題これからの日野ちゃんの奏者物語は、少なくともあともう一年の間は、どう転んでも暁彦とともに紡がれることになることは、想像してみればあまりに明らかな事実で腰が抜ける。
扱い上の問題ということにちょっと戻ってしまいますが、筆頭キャラ・追加キャラは(後者はひとりずつであれば)常に運命の相手というのは、ネオロマの偉いところなような気がしますね。十六夜記で言うところのチモリーであり、舞一夜でいうところのあのさくらいであり、きわめつけは天レクのアリオスだ。
つまり日野ちゃんの物語上の運命の相手は月森・加地・暁彦。日野つまり「太陽」にとっての「月」と「地球」と「輝き」が運命だなんて、いかにもそれらしいリリックだと思いませんか?そしてそれらはそれぞれに、違った意味の運命だ。
月と太陽の関係は相似で比翼。天体として見れば全くそうじゃないですが、昔から日と月は並び称されてきた象徴です。
地球は太陽に憧れる、しかし人の子の住む地上現世。神でない「人間」の星であることは、加地を見てればよくわかる。でもこの足元である地球も美しい星だということを、人は忘れがちなだけ、という物語。
そして暁彦は星のさだめ、のちには輝きの守り手のさだめに生き、同じ星のさだめを負ってまだ昇らぬ日野ちゃんを、これから空で輝かせるための「あかつき」であると、わたしは思ってます。
「私は君を音楽家として一人立ちさせることに責任を感じているんだよ」というセリフです。
つまりちょっと前にコルダを2からアンコまでひととおり再プレイしたのですが(前提を語るのが遅い)、見ていくほどに暁彦はよくわからん、しかしかわいい男ですね。ああいうキャラはなかなかいないと思うんだけどなぁ。いや、つくりの甘いゲームにならいそうだけど、紅玉さんがまさかそんなことを、と思うわけで。なんだろう、内田さんの演技がおかしいのかな……。
暁彦はよくわからない茫洋としたツン男、でいいのかなぁ。なんかあいつ天然だよな?というか見た目と中身が合ってないというか……。紅玉さんもなかなか繊細で難しいものを表現しようとしてくることだ。なんかモデルがいそうな気がする。
でもああいう叱咤激励型ツンは大好きです。暁彦が暁彦であるゆえに好きな感覚(もはや身内)もありますが、何よりも叱咤激励型ツンであるところが好きです。叱咤激励型ツンならなんでもいいです。もはやそれは恋愛じゃないのかもしれないが。うん、なんかそれ恋愛じゃないな。でもなんか小説書きたいな。
でその再プレイ、特に狙う男も考えずフィーリングでやっていたので、最後のほうなど、土浦に誘われた土曜練習で「お前さえよかったら今度から一緒に登校しないか」と言われたはいいが既にその枠は加地が予約済みだ、と断り、その翌日も習熟度調整という色気のない目的で土浦と練習したらめげずに「お前さえよかったら今度から一緒に下校しないか」と言われたー!!おまっ……、すげえな!さすが土浦梁太郎はめげねーな!見習いたい!
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