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2024/10/06(Sun) 17:20:47
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主小田主祭一人で開催中!!「お祭・企画」カテゴリーでみれるよ!応援よろしく


 ネタ帳びらきも中盤ですが、編集しながらネタ帳を通しで読んでみたら、長編が終わってめでたく付き合い出せたあとのメモがもう堰を切った感じでエロだらけ(長編に『死神』以上のエロはないのです)でなんだこいつら男の子だなとマリモ呆然、あっマリモが書いたんでした。マリモ男の子だな!
 エロネタどうしよう

 19時ぶんの更新は、18時ぶん更新の『死神』で主人公が切り込んで崩した関係をどうするのかという新しいはじまりの展開、『節制』の冒頭になります。小田桐がクソかっこいい(とマリモは思っている)です。『節制』と『悪魔』は長いです。

・『節制』冒頭
 謝ろう。
 謝ろう。謝って、清廉に生きていこう。これからはあんなことついやってしまわないようにちゃんと気ぃ張ろう。
 今度こそおれは修行僧になるんだ。思い上がらず過ぎたものを望まず、あくまで謙虚に、態度とか変えずますます小田桐の望みのためだけを考えて奉仕しよう。もし許してもらえなかったら、すごく悲しいけどそばにいるのはもうすっぱり諦めることにしよう。すべては色即是空だ。ぜひ般若真経をやろう。滅せよ、おれの煩悩。遠離一切顛倒夢想だ。
 朝、弁当を作りながら、昼間、先生をガン見しながら、放課後、モップをかけながら、おれは昨日の一件について深く深く自省していた。いくらバカなおれでも小田桐が多大なショックを受けただろうことぐらいはわかる。友達だと思ってた正真正銘の男から、なんの前フリもギャグ空気もなしに、おまえが欲しいとかいやらしい手つきで言われたのだ。
 小田桐がショックを受けたということはおれにとっても多大にショックなことだ。おれがやったんだが。小田桐に嫌われるのはとてもショックだ。あいつがもう友好的に話してくれないかと思うとその先どうしたらいいのかさっぱりわからない。
 昨日がおかしかったとは言わない。
 おれは昨日に限らずたぶんいつだって小田桐を握り潰して食べてしまおうかとか思ってしまっているんだ。あいつがあんまり優しいと時々すごくイライラして、でも何と言ったものかわからず、そもそもおれがあいつを悪く思うなんてあるはずがないのに、そんなわけわからんストレス?がパンクして噴出した。
 それがたまたま昨日だった。つまり悪いのは昨日という日取りでもあのときの状況でもましてや小田桐でもなく、単に、おれの考え違いにすぎない。
 小田桐の望むことを助け叶えてやりたいのだという、おれのやりたい奉仕の大前提を忘れてはならない。
 おれは小田桐のあの気高い背中を見てたいのだ。
 おれのやることは決まっている。それを万全を期してやっていれば握り潰して食ってるヒマなんぞないし、ぜんぜんイライラしなくっていい。それほど素晴らしいことがあるだろうか?いやない。反語。さあ般若真経だ。後半いこう、菩提薩唾、依般若波羅蜜多故……
「ハルさん」
「なに、アイギス?しんむーけいげ、むけいげこ、」
「小田桐さんが、掃除が終わったら屋上で待っているそうです。」
「む、うくふッ!?」
 力みすぎたモップが床のタイルにひっかかって柄が胸を圧迫した。
 苦しい。思わず膝を折って咳き込んだら掃除中で埃が立ってたのでもっと苦しいことになった。ゆかりー!回復!
「大丈夫ですか?」
 アイギスがモップを支えながら駆け寄って覗き込んでくれた。おれは咳き込んだついでにさっき言われたことも半分くらい穴が開いてしまったようだったので、一応もう一回聞くことにした。
「げほ、ごっは、……え?も、う一回、」
 一応聞いただけのはずなのに変な声が出た。
「小田桐さんが、掃除が終わったら屋上で待っているそうです。
 異常はないようですが、保健室に行かれますか?それでしたらその旨お伝えしておきますが……」
 アイギスがこちらの返答を窺うように見てきてからようやく指示が飲み込めて、謝らねばならぬ、とさっきまで自分で思っていたくせに、このままうずくまって泣いてしまいそうになった。
 うそぉー!
 本当に、こんなことになると考えればわかるだろうに、なんであんなことを我慢できなかったのだろうか。やはりおれは小田桐のそばにいるにはまるでふさわしくない生来下劣な男だってぇのか?
「ハルさん?」
「……ん、ごめん、ありがとアイギス。行く。」
 無駄にネガティブな方向に行きそうになったのを払ってふらふらと立ち上がった。
 そんな、ことを、言っている場合ではない。
 小田桐が待っているのだ。
 小田桐がおれの申し開きを聞いてやろうとしてくれているのだ。そうでないとしても、おれに何らかの引導を渡してくれようと、あんなショッキングなことをしでかしたおれにまでも何かをほどこしてくれようとしているのだ。
 おれにはそれを受ける義務がある。いや受けたい。嫌われる一方だとしても申し開きたい。おれは変態なので。
「あの、ハルさん」
 ずるずるとモップをひきずりながら見るからに沈み込んで歩いているのを見かねたかアイギスが遠慮がちに呼び止めてきた。
「ん?」
「小田桐さんはハルさんのことがお好きです。」
「ぶっ……!」
 何言ってんだこの子ー!?
 噴き出したあとの脈絡のないニヤけ顔を見られたくなくて背中を向けて震えていると、それをどう思ったのかまだ続いた。
「何も心配は要りません。会いに行けば、きっと喜ばれます。」
「ちょ、ちょっと、ちょっとアイギスさん?あのねぇ何を根拠に……」
「私と小田桐さんはハルさんをお守りすることについて、同志ですので、目を見れば、であります。」

**********
 序章「野分後野分」ではアイギスが小田桐について知ろうとしているところですが、あの後アイギスは小田桐となんか同志の絆を結びます(ネタバレじゃねぇか)「狭き門外のひとびと」ではアイギスと小田桐はライバル関係に陥るのですが(ネタバレじゃねぇか!!)


・その後屋上にて必死のフォローをする変態(地の文なし)
「小田桐。あ、れは、うそ。おれはあんな大それたことほんとは思ってないし、ほんとは、ほんとはおれ、ただおまえのために何かしたいだけなの。そんだけ言わせて。信じてもらえないかもしれないけど、」

「おれ絶対これからは小田桐の望まないことはしないから。小田桐が嫌だって言うなら、いやだって、言う、よね……。」
「佐伯く」
「ほんとに、」「ほんとに、おまえの思うとおりに、遠慮なく言ってほしい。かまわないから。その、」
(切っちゃっても、

「佐伯くん、ちゃんと聞いて欲しい。僕は、君と友人でいたいから」
「うん知ってる。ありがとう大丈夫。小田桐は、何も心配しないで。」
「最後まで聞いてくれ。」
「僕は、君の気持ちには、応えられないのかもしれない。それでも僕は君の友人でいたいんだ。」

「だからその君が抱えている問題なら、知りたいし、できることなら、助けになりたいとも思う。……これは僕のただのわがままで、君には辛いことかもしれないが、でも僕はそうしたい。君の痛みを、いくら君が忘れろと言っても、無視することはできない。それは僕の痛みでもある。」

「僕は君と友人でいたいんだよ。そのままの君と。」

「ご、めん……。そういうこと言われるのは、考えてなくて……」

**********
 理性と侠気の男小田桐秀利はこういうふうにオチとスタートをつけてきました編。一度死を経験した関係が新しい命を吹き込まれます。
 それが自分を揺らす死の鎌でも、守りたいしわかりたい、友も愛もそうありたいものです。
 今後主人公が訥々と語ったりたまにちょっとボディタッチしたり、信愛のもとゆるゆると関係とお互いを再認識していきます。

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2010/12/25(Sat) 19:12:31
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