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2024/10/07(Mon) 04:19:58
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 借りてきたGL映画見てなんだかなー、と思ったので急に描く気になりました。うちの子と反転観月で。マジなんだかなーだったんですよねー。よかったところはパパ周辺とたかちゃん(ゲイの親友)のやさしさと自然なタッチの演技ぐらいだな。
 こういうやや特殊シチュエーションのラブストーリーってのは大抵そのシチュエーションについて描くことが主でその個のラブについてはあんまりしっかり描かれてないことが多い気がします。別にそれでもいいのですが、「それが女性だっただけ」なんてコピーだったのだからもっと二人の間について掘り下げてほしかったかなーと思います。

 好きになったのが同性だったってだけなのよ、というようなジャケット印象のわりに、ヘテロとゲイをむしろ区別していってるようなエピソードが多くて微妙でした。別にゲイは一生ゲイから動かないに決定ってわけでもないし逆もしかりなのでいいじゃん、と思いますけど。友情か恋情の可能性かを分けなくてもいいじゃん、友愛に性愛が含まれていたっていいじゃん。
 そういうセクシャリティなんて噛み砕いて言えば惚れる相手に同性が多いか異性が多いかというのが確率的に偏っているという話でしかないわけで、最初から線引きをするからカムアウトとかめんどくなってるだけなんじゃねえの、とわたしにとってみればその話はいいからもう、という感じでした。
 こういう問題って、自己意識とか性同一性とか、あと最重要なのが社会の目とかと関わってるから根深い問題になってるのであって、分解することさえできればそうひどい問題でもないよな、と思います。それが難しいんですけど。でもあくまで、惚れる相手が同性であるということ、ということ自体は、そうウダウダしたことでもない。と性的にけっこうフリーダムなほうなわたしなんかは思うんですが…、みんなそうでもないの?

 横を通り過ぎる男の群れが「あいつホモだぜ、男の裸載ってる雑誌見てんの」「マジかよー」と言っているのを聞いて自分のことでないながらたかちゃんが戦慄する、というシーンがあるのですが、ちょっと待て。この生々しさについては別に女の裸載ってる雑誌を人前で見てても似たような非常識なのであり、ただそれが男社会においては特例的に認知されてるっつう話なだけだろ。
 嫌な感じがややごっちゃになってる気がします。同性だからマズい、という問題じゃないと思いますよ、女社会であれば男の裸載ってる雑誌人前で見てたらややマズいですぜ。まあ、性的に解放されている女性ということで評価される向きもあるかもしれませんが。女の裸見てても女性なら同様なのかな。余談になるけど、それ以外のところでも女性より男性のほうが性的な解放を正当に評価しない傾向があるよね。

 …何の話でしたっけ?ああ、それでそのへんがうだうだ描かれていたせいなのか、ただのラブストーリーとしての掘り下げはイマイチでした。まあこのあたりをどう感じるかは、特にこういう類のジャンルの場合は、アブノーマリズムにその人がどのくらいすんなり入っていけるのかっていうのに左右されると思うけど。それ考えると確かに難しいジャンルだよね。
 わたしとしてはBLだろうがGLだろうがNLだろうがどんと来やがれなので物足りないなーと感じたって話です。それぞれ特徴やならではの部分がありはしますが、それは別にジャンルごとの明確な線引きが先にあるわけではなくって、あくまで個人個人の問題だと思うんですよね。

 でも石田衣良演じるパパのへんはすごくよかったです。途中からパパが観月に見えて…!(だから観月はゲイじゃない)(なんでもいいけど)いや、ママとの関係が淡白でちょっと特殊で、ママが早死にしてて娘を男手ひとつで育てている、というシチュエーションに反応しているだけです。キュウセイです。まああいつらの娘はこの子みたいにかわいくないんだけどね。両親に似て悪いんだけどね。
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2007/06/05(Tue) 01:42:20
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