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2024/07/03(Wed) 10:31:01
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 遥か3気付けば八葉全員クリア。記念に最後クリアのヒノエさん。精一杯のみずのとーこ風。思えばわたしがシャレたワイルダーの横髪をみつあみにしたくなるのはヒノエの影響なのかな。

 全体的に遥か3は途方も無くスゲェことしてんだけどツメが甘い、キャラデザはすげーいいんだけどスチルが変、につきると思います。やってることがすごいレベルだから残念なことには絶対ならないんだけど、それだからこそツメの甘さが惜しまれる神ゲーでした。
 細かい中身例として、敦盛と先生と景時さんについては前に書いたと思うのでそのほかの人についてクリア順に感想。

・弁慶
 乾いた駆け引きの果て真の願いと気持ちに至るという求道的なテーマは実に好みだったのですが、それならもっと酷い話を重ねてもいいし(人死にの人数はもう足りてるから欺き面を強化すべき)、弁慶さんがなんでこっちを好きになるのかがようわかりませんで、そこがちょっとなーと思いました。
 人が人を好きになることにいちいち理由を付したり理解したりする必要も無いとは思いますが、この人はノゾミさんが好きなんだなーと実感させることは不可欠なことです。ゲームだからこそ恋エンターテイメントにできることというのは、「わたしはこの人が好き」「この人はわたしが好き」ということの実感です。それ以外のなにものでもありません。

・まさおみさん
 将臣さんには(知盛との3P以外には)あまり興味も無かったのですが、後半入る前にノゾミさんにネタバレーションをしておいたほうが面白いのではないかという不純ですらない理由でクリアしました。まさおみさんはいい男で三木さんの演技も声変えないのに幅すげーなあ、と感心しきりでしたが、やはりあまり興味は無い。
 守るための太刀、というキーワードがさりげなく頻出するよいステップのシナリオでしたが、ノゾミさんとの絆についてあまり言及されていないことが物足りなかったところです。もっと実感的に切なくすることのできるポイントはたくさんあったのになあ。
 あとEDスチルがひどい。あそこまでのリゾートで尼御前がどうなさっているのか非常に気になる。

・譲
 ドンガラガッシャン!!(<くにちゃん)わたしは「最初から主人公のことが好き」という優遇されてんだが虐待されてんだかわからないポジションのキャラが好きだと常々述べていますが、今回の譲の発言でそれはやはり虐待だったのだということがはっきりしました。これではまるで拷問だ!By譲
 それにしても譲はただの最初からノゾミさんがウザいまでに大好きなキャラというだけでなく、そういう「ウザさ」「重さ」というものがどこから来るものなのかまで考えさせるシナリオだったからナイスでしたね。そしてそのウザさ重さをシナリオにからめてプラスにまで高めている工夫。遥か3のシナリオには本当に脱帽するしかありません。
 どういうことかというと、譲がウザい本当の理由は世話焼きでこちらを妙に甘やかしてくるという行動そのものではなく、その背後にあるノゾミさんを神格化する気持ちなのだったということです。守れればそれでいいという禁欲はつまり、ノゾミさんの気持ちをまる無視することです。そこがウザいのです。要するにそれって逆に自分勝手だから。
 あと、「運命を改変することでマズいことになっちまうこともある」ということを描いたのは凄いと思います。シナリオがすごいのではなく、自分のやってるすごいシステムに自ら疑いを挟むなんて、相当出来上がってなきゃできないことですよ。

・九郎
 二人でノゾミさんの世界に行ってみたいと語るあたりまではすごくいいステップ踏んでたと思います。二人だけで敵陣を突破した絆とノゾミさんの新しい世界への志向は、彼が「源義経」であるということとあいまって、二人でなら囲む厳しい状況を振り切って、新しいどこかへ落ち延びてゆけるというオチを暗示しています。
 実際のところ九郎はEDで現代に来ますし合ってると言えなくもないのですが、そこまでのプロセスが普通でなー。せっかく合体技も背中合わせなのです、そういうかたちの絆をもっと追い求めてもよかったんじゃないかな。でもまあネオロマは大団円が基本ですからね……。
 そして鎌倉の御家人は給料泥棒。

・ヒノエ
 思ったよりいい男。というかものすごくいい男なのですが、せっかくの「気障」「海賊」「軍事力」「金持ち」「トリックスター策士」という要素、そしてそこから生まれてくる強さ大きさと少年らしさやセクシーといった魅力が、いまいちナオズミ声に合ってないんだよな。声優システム上それは仕方ないことですが。
 しかしその非の打ち所の無い(誇張)男ぶりを、いい感じに表せているのはグッジョブだと思います。こんな要素たっぷりで複雑な魅力を、一気に丼にのせてヘイおまち!とするのではなく、一品一品からませながら一つのコースとして出した紅玉はすごい。
 特に、ルートをプレイしてみてよくわかるヒノエの魅力の最たるものとして、「トリックスター策士」がありますが、これのステップが実に丁寧。策を考える段にはこちらに一緒に考えさせ、いちいち選択肢を表示するんですね。わたしのような策謀使いたいタイプにはワクワクなわけです。そしてそういうタイプの女こそは、ヒノエのような男の頭の良さを愛するものですからね。
 ただ賢明な判断をしたときにヒノエが「やっぱり姫は賢いね」「オレの軍師になれる」と褒めるのはどうかと思います。なぜおまえの考えたことをおまえの語りから読み取ったぐらいで頭がいいことになるのかと。明らかにこちらを舐めくさった物言いである。


 ヒノエと弁慶はナンパだから特にそうなんですけど、やっぱり全体的に何がどうしてこっちが好かれてるのかようわからんのは問題だと思いましたね。だからわたしは敦盛とか先生とか景時さんが好きなんですね。先生なんて凄いですよ、30年ですよ30年。
 でもそれって必ずしもシナリオで表現しなきゃいけないものとも限らなくて、例えばヒノエの照れ立ち絵なんか、あれでずいぶん気持ちが伝わってきて許せてしまうようなとこありますもん。先生の声とかも。石田さんは本当にいい演技するなぁ!石田さんの何が好きって、声ではなく演技なんだなと思ったらすっきりしました。
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2008/12/05(Fri) 18:26:57
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