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ゲーム部屋にP3ログと、コルダログをひとまとまりずつ追加しました。今回はこのブログにはのせてないもの多いです。 さて今日はマリモの絵の作業工程市中引き回しを予告どおり行いましょうかね。 1.まんず、顔アタリをつけます。こんなかんじ。この時点でイメージが全部固まってると描きやすいですが大概そうではないので痛い目を見ます。アタリはのちのち線の混乱を防ぐために消すので、他の下書きとレイヤーを分けておいたほうがより無難でしょう。 下書きの色はおなじみのアイスブルーです。よく使う色なのでマリモブルーとでも名付けてしまいたいところですが確実に違う色味が想像されるため言いません。 2.下書きです。下書き時点から髪にはかなり細かく手を入れてしまうので後で痛い目を見ます。ポーズはなるべくインスピレーションを壊さないのが大事なので解釈が幅広いようなザコザコした線ですばやく描きます。なんなら目ぇ瞑っててもいいです。マリモのインスピレーションときたら全くもってガラスの少年です。 この時点で既に最初の霊感は崩れ始めています。ミロのヴィナスは腕がないから美しいんだって高校の教科書も言ってた。正直マリモの絵の工程は白紙が一番美しいのではないだろうか。 美しい白紙を汚しながら下書きは進みます。 3.気が向いたらそのときに背景らしきものも描いてしまいます。なるべく何も考えないのが生きていくコツです。 4.そんなこんなですごくいいかげんに下書きがおおむね終わりました。ここまではあくまでパッションをぶつけることが最優先ですので手とかメチャクチャでかまわないと思います。真田戦でリョーマの指が6本になったのは先生がパッションをぶつけまくったせいです。でも大事にしたいラインは忘れると困るのでしっかり描いておきます。よく忘れます。 で、最後に表情も入れます。 5.下書きおしまいです。ちなみに表情を最後に入れるのは、表情を入れてから他のところを描くとケシゴムが表情までおよんでしまうことがあり、ええいもう一回なんぞ描けるか、だからです。深い意味はありません。 本当はここがマリモの絵の最も輝かしい時代(白紙の次に)なのですが、運命はいつも残酷に時を運びます。 6.こうなる。 悲劇、もといペン入れが終わった状態です。ちなみに最初に分けた顔アタリレイヤーは表情をわかりやすくするためにペン入れ時点で消してあります。うーむ、トレビアン、マリモのペン入れを見ていると、何かを決定するということが可能性を狭めることであるという真理をよく理解していただけることと思います。 7.悲劇には慣れているので輝かしき時代をさっさと消し去り、きまぐれにつけた背景のベースカラーになる色で画面を塗りつぶし、一番下のレイヤーとします。これには色塗りの塗り忘れを防ぐ意味もあります。 8.色塗りです。背景にはよけいな手を加えず(アラが目立つから)、人物だけ平塗りしてしまいましょう。 既にハンドルが非常にマヌケです。洒落心を出すと負けるといういい例ですね。 9.乗算レイヤーを作り、サイズの大きい鉛筆ですげー大ざっぱに影をつけてしまいます。こういうものは大ざっぱにやってしまったほうがいいものです。大ざっぱにやったんだヨ、て言い訳ができるから。 影の付け方にもいろいろありますが、影で光の雰囲気が左右されるのでいろいろ試してみるといいですね。ちなみにこの付け方は、乗算レイヤー一枚でどこも同じ色の影をつけています。光の濃さが統一され、全体にひとつの色の雰囲気が足されるかたちになるので、暗っぽい雰囲気や陰影を出したいときにはおすすめです。夜の絵には合った方法かもしれませんね。 で、顔などの細かいところの影を小さめの鉛筆でつければ、大ざっぱには完成です。 10.基本工程が終わったら全体を見直して気に入らないところをチョイチョイ手直しします。今回は理事長の口元をややいじりました。 ここから必要に応じて頬の紅潮のレイヤーとか、質感や光の具合を出したかったらホワイトのレイヤーを足して、前の記事の絵になります。 時間としては全体でだいたい1時間ぐらいですかね。何よりもインスピレーションを抱くことが大事だと思います。それがはっきりしてないとウダウダ時間をかけたあげく全部消してスランプによく陥っているマリモ。(倒置法) ということで、これが少しでも皆さんの自信回復および笑いのネタ、万に一つも参考になってくれることを祈って今日の恥さらしを終了したいと思います。お付き合いありがとうございました。