『その後の』ふたりがこんなにも、わたしのなかで気が狂うほど快いのは、それが『本当に存在し得ないもの』の静かな夢想だからなのかもしれませんね。
『本当に』。
今日ものすごい久し振りにまともにスカートはきました。上青緑のえりぐりが大きく横あき七分ニット、下同じく青緑基調の白から黒灰の幾何学膝丈マーメイドスカート。
『なんか今日女じゃない?』との感想をもらいました失笑。普段の男ぶりがしのばれます。髪長く、体つきは残念なことに間違いなく女、そして大して宝塚な言動もないのに自分でも性別認識を間違えるのはなんでかと考えると顔と仕草が男なのでした。スカートはいたら男動作ができずそれでだいぶ女に見えたんだなたぶん。
あと最近秋物を買うにあたって、とか小物揃えについても、どうしても前提として両性的なものを選んでしまいます。というか『美的趣味をもつちょいカマ男性』的なものを?わたしの世界の中ではそういう美しさが第一級品なんですよね。男性の美と女性の美を兼ね備えながらミックスした美というのがやはり理想です。性別が中性や両性であることが問題というより、わたしの好みが結局そういうふうな座標らしい。
そうすると小物はまだしも、服がね!そう太いというわけでもないので選択肢は広いようでありますが、これが、けっこうマジに忌々しいことに、わたしは家系的に二の腕・胸・太ももという女性的皮下脂肪の極みがポッティチェリ絵画並みの美しさを誇っているわけで、つまり太いわけで、身長やウエストからしたら入るはずのものが入らん!!スキニージーンズなんか無理矢理穿いたらウエストはガバガバ、155センチのくせにL買いしないと胸となによりも二の腕がぴちぴちしてしまう、何買ったらええんじゃァ!!といった具合。
よしんば入ったとしても、骨盤の幅はいまいちなため腰よりももが出ていて、美しくねぇぇえぇ!!そしてそれをカバーするためにはある程度の広がりのあるスカートしかなく、しかしスカートはとりあえず存在としては両性的とはいかない……。
ま、スカートをさ、はきゃあいいわけですが。それにしてもこのもものおかげで削られる選択肢のあまりの多さにげんなりです。でもな……、自己表現が自分の体に縛られるというのは方便になるし生かすべき個性ではあっても、逆らっていけないものでもないと思うんだよな。むしろ嘆くなら逆らうのが潔いだろ。太ももやせって何が効きます?
太ももやせだけじゃなくて、というか別に部分やせとか、まず胸を守ろうという意思がないわけですから、全体的に燃やしてしまえればいいのですか。ただこの胸の脂肪野郎が、もし燃焼されたとしたらどのように決着するのかが気がかりです。つるぺたが理想なのですがおそらく形くずれるだけに終わる確率が高いように思われる……。そうなるくらいならばわたしが好みじゃなくても社会的には利用価値もあるわけですし、残しておくのがベターかとも思いますが……。なぁ……。
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