ドラマCD、大まかに見てこのような話でした。
派生作品はゲームのライターさんが書いているというわけではないのだから、とさしたる期待はしていなかったのですが、いやいや、実にうまい。小田桐の使い方うまい。このへんのテーマでみつる・ゆかりの縮図として小田桐・ちひろを持ってくるとは実にうまい。
テーマは、絵を見ればおわかりのように、要するに女の子たちによる帝sフルボッコと外野×2。という構図を持った、「テメーらなんでも一人で決めてOKみたいにしてんじゃねーよ!ウチら仲間じゃねーの!」別名「心配」です。観月でおなじみのテーマですが今回はけっこう力込めて叩いてみました、という感じ。ついに小田桐も言われやがったwwwわたしたちはソウルメイトだな!
小田桐の使い方というのは、小田桐と真田のノリの共通を指摘しつつ、美鶴と相似なものとして出す、ということですが、これはすごくコミュアルカナを生かしてますよね。小田桐と真田さんが同じ『皇帝』なのはもちろんのこと、実は、わたしがたびたび言っていることですが、美鶴さんは『女帝』アルカナでありながら、性格としては『女の皇帝』と言ったほうが正しい様相を呈しているのです。わたしゃー、女帝アルカナの性格が好きなので、このこと自体にはブーイングですが、しかしそんなわけで小田桐と美鶴さんを対応させることはきわめて理にかなってるんですよね。
皇帝三段活用。(皇帝=小田桐、皇帝+女性=美鶴、皇帝+プロテイン=真田)
そして皇帝の四角四面ワンマンと女の子的感情の対峙を、みつゆかメインにおだちひで縮図として示して、でありながら、ちー様の正義っことしての性質、そしてさりげなく正義コミュの後日まで伏線張って終わるという、この脚本家さんコミュわかってるぅー!というか、それを加味して、そのほうが動かしやすいのはわかるが、ドラマCDの主人公は千尋コミュに片足入れぎみ?さりげなく、すごくさりげなく、聞いてて女には優しく男にはどうでもいい感じだしな。
そのはずが、自分の主小田主目線を外してあくまでいちコミュキャラとして小田桐を聞いてみると、こいつ主人公くんのこと好きすぎじゃねー?意識しすぎじゃねー?わたしはともすれば当然のように聞いてしまいそうだがそんなことはないはずだ。(妄想しすぎて逆に冷静になる)
さすが帝sは器の大きい天然だけあってと言っていいものなのか、小田桐の真意が読めない。時々空気壊しにいってんだか読めてないんだか判断できないときがある。少なくとも小田桐は真田&美鶴ほどは天然ではないはずだ。
あ、すごく今更になりますが、こうしてまともに小田桐の内容について語れていることは、大好き三浦さんのニュアンス演技のおかげさまでございます。カッコいい。演説体の粘着質とキレのメリハリのきいた、そのくせ高々と朗々と歌うような美声。息も掠れも低音も作為なく色っぽい。受けも攻めも問題なくいける。だがいかんせん、
三浦さんの声幅の中では高音域すぎてだいさくに少し似ていた。
いや、少しだけ。きもちわるくはないんだ。でもわたしにとってだいさくが連想されるということは大問題なんだ。似ているといっても今までで一番マシだっただいさく(ディアマイサンの辰波)を思わせるだけだから、アリっちゃアリなんだ。でも脳裏に岸尾と浮かぶだけで恐怖の芸暦が……。ディトリッシュが……、柚木が……、あのひどい濡れ場が……。
まあ……わたしが岸尾を嫌いなのはひとえにあの作為的な発声とニュアンス作りのズサンさのせいなのであって、三浦小田桐の演技はその対極に位置するものなのできっと大丈夫……なのですが……。
そして収録後トークを聞いてやはり三浦さんはすげー好感の持てる人だなーと再確認いたしました。ディアマイサンのフリートークとかインタビューであったかい気持ちになったのこの人だけだもん……他の人達のはなんか激しくヘコんだり殴りたくなったり目をそらしたくなったりするんだ……。
ドラマCDにしか出演していないゲームのエクストラボスを倒した……だと……!?
(しかもエリザベスをである)(あなたもグリーンリバーか)
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