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2024/10/07(Mon) 03:31:06
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 これぞ耽美。(絵柄がではなく、テーマ性が)


 遥か3十六夜記、新キャラルートをズガァアと終わらせました。
 感想は「耽美だなぁ」。理由を短く言うと以下。
・知盛の性格は「退廃」である
・銀はプレ・フランシス的、つまり貴族的で同じく穏やかな退廃である
・二人とも死の香りをぷんぷんに漂わせている
・「生とは」という問いに「死である」「愛である」とそれぞれ答えている
 死と愛を対応させるエログロナンセンスもしくは無性的な美しさこそは耽美です。グラフィックさんと浜田賢二さんマジグッジョブで、エログロナンセンスも清らも同じ顔と声なのに描き分けちゃんだからすごいですよ。
 浜田賢二さんグッジョブ、とは言いますが、銀の声聞いてても「知盛の声優さんであるなぁ」とかそういうこと思いませんもん。知盛は知盛、銀は銀であるなぁ、とだけ。

 特に二人が「自分の生の実感とは」ということに答を出して神子に告げていることが印象的に思われましたね。知盛は「死が見えたとき」と言い、死で神子に繋がる。銀は「あなたを愛すること」と言い、愛で神子に繋がる。しかしそれだけではなくて、知盛にとっては死線にあることこそ神子への愛し方であり、銀の愛は一周目死によって遂げられる、という対応が重要なのだと思います。つーか耽美構造なのだと思います。
 銀というキャラが創出された意味を考えてみると、やはり彼は知盛の鏡像なんですよね。もっと正確に言えば知盛に惹かれた神子たちの、彼を愛し愛されることができなかったという悔しさを、銀というかたちに落としたのだと思います。
 なぜ、彼は愛ではなく死を求めるのか。死ではなく愛を求め、求められたい。死を見るためでも緊迫の中にあるためでもなく触れ合いたい。言葉を交わして知り合いたい。そういう、常識的な身勝手を、誰もが彼に望むのは身勝手と感じながらも、しかし望む。知盛はいい男なのだと思います。やたらめったらエロい言葉で告ってくる、ということからでなく、やっぱりああいうのがいい男なのだと思います。説明しがたいですけど。
 だから、銀が知盛の鏡像であるならば、ホントは彼にラブなハッピーEDが無くってもよかったと思うんですよね。ただ死あればこそ愛、という知盛とEDできないように、ただ愛あればこそ死、という一周目のEDこそが銀には相応しいのであろうな、と思います。耽美にハッピーエンドはいらない。ハッピーエンドが要請されるのはハーレクィン。そのへんが最近のBL。(話ずれた)

 でもまぁエンターテイメントで恋ゲーでさらに『運命を変える』ということをテーマにしている以上、象徴以上の「自分の願い」を描くのも必定なわけで、そういう意味では銀ED全然かまわないです。よかったです。泰衡さんもカッコいいし。この人についても景時さんあたりといっしょに掘り下げたいところですが鳥海クール声を聞いていると萎えるんだぜぇぇええぇ!!
 で銀EDでたぶん結婚式など挙げて(戸籍はどうしたんだ)満足して寝ようとしたんですが、そこで後輩に洗面所で出会い報告、すると、

『十六夜記ってアレですよね、私持ってないですけど、チモ落とせるんですよね』

 なにーーーーーー!?!?!?
 いや、そんな驚くことでもないのかもしれない、鏡像である銀にEDがあるわけだから、というかこのゲームの詩織は知盛なわけだから、詩織にEDがないと考えるほうが不自然。しかしアレだ、銀にEDがあったのは『知盛ではどうしたってムリなので皆様同じ顔と声の男で満足してください』という意味なのかと!
 だってマジ、知盛はムリだって。好きだけどあいつはムリだって。わたしは裏熊野で相性最高に気持ちよく一発やって(※一緒に踊っただけです)緊縛プレイを楽しんで(※術使われただけです)もう知盛は満足だわ、お望みどおり斬り合おうぜ、という気分だったのですがそれは薄情なのですか。世の中にはセックスするのにはバッチリでも(エロゲーではない)付き合うとかムリな人間というのが絶対に存在するということを全国の神子様は忘れてはならない。あんな男ヒモですらねーよ!最大限に奴との関係を永続させるとしても平家がフツーにリゾート落ちするのに将臣の彼女としてついてってたまに斬り合いつつ浮気とか3Pとかその程度までだよ!

 そんなわけで、知盛EDにははなはだ懐疑的です。無理矢理でもなくやり遂げたとしたら紅玉をさらに尊敬するが、それ以前に神子=自分であることを考えると500%無理です。他人事としてはすげー見てみたいですが自分としては一発やるだけで(※一緒に踊っただけです)十分です。
 知盛イベントはハンパなエロゲーよりもエロ的に満足感たっぷりで楽しかったですよ。全年齢でエロ、という意味ではかくありたいと思いましたがよく考えたら年齢制限モノよりヘタしたら教育に悪かった。
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2008/12/15(Mon) 01:48:33
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 天罰!天罰!天罰!天罰!天罰!!
 実は小田桐にやらせたかったポーズでしたが構図としてちょうどいいのでMチェロ兄貴に。
 グレグ→小田桐→マルチェロ→氷川さん みたいな(ハゲの過程ではない)



 どうも、いつまでたっても100回記念更新ができない、マリモです。
 あまり気負わないでサラッとやってしまうのがいいんですかね!!まごまごしてると誕生日週間も来るし!いや、むしろ一気にやってしまうか!?ああでも、今年は誕生日には友達とネズミの海へ行くのだ。


 ほんの偶然にドラクエ8のM字ことマルチェロさんとご縁がつながったのですが、この人マジヤバくね!?!?というかなぜP3プレイヤーさんは小田桐を見て「なんというマルチェロ」て言わないのか?まあ兄貴はドラクエというデカゲーの中の、人間の中では最終ボスでさらにドラクエの歴史を揺るがせかねない発言かますビッグな人間だから、扱い的には似ても似つかないのですが。
 小田桐もどエロですが、この人はさらにヤバいところを走ってらっしゃるので、もうドラクエは一体何をしているのかと。もっと女子人気の割合のあったころにコレをやったら日本の同人界は少し違っていたかもしれない(変態という紳士という方向に)。
 簡単に説明するとマルチェロさんは女神のお教会の騎士団長で鉄の忠誠のホモ軍団(誇張)を従えている超力野心家なウホッいい男で、しかし出自がけっこう辛い庶子っているせいでメインキャラである異母弟(超美形)につらくあたるドS、といったところです。ご覧の通り、だいたい説明してもエロくない要素がない、と言ってもいい。

 庶子+野心家、それでいて人望ある厳しい指導者、拷問スペリャリスト(???)、小田桐よりあからさまな上への取り入り、そして大前提にしてきわめつけ、女神様のお教会=童貞だぜ!?(???)まあ女神も実存的な童貞を所望しているわけでもありませんよ、要はイメージ商売ということですよ。シスターとか巫女がエロいのと同じですよ。しかしというべきかだからというべきか宗教社会は生臭がつきもの、だからこそ兄貴の清廉さも際立つというもの。(そしてエロシチュも多いというもの)
 昨日わたしの男の好みについて先輩やらさえたんやらとチョイチョイ話しましたが、やはりイヤミにも気高い浮いた感じの男は素晴らしい!いろいろな要素がありますが、特に現実にも虚構すら稀有なものとして、そういった男の清廉さ、清浄さ、清冽さがどれほどエロいものか。たとえ実際エロらずとも、それがどれほど美しくベクトルを引き付けるか!
 それは聖女を崇めるモチベーションと同じことです。しかし男の清浄は聖性とはすこし違う。やわらかいものでないかわり、それはやすやすと穢されるものではないと、わたしは憧れます。
2008/12/09(Tue) 04:25:54
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 遥か3気付けば八葉全員クリア。記念に最後クリアのヒノエさん。精一杯のみずのとーこ風。思えばわたしがシャレたワイルダーの横髪をみつあみにしたくなるのはヒノエの影響なのかな。

 全体的に遥か3は途方も無くスゲェことしてんだけどツメが甘い、キャラデザはすげーいいんだけどスチルが変、につきると思います。やってることがすごいレベルだから残念なことには絶対ならないんだけど、それだからこそツメの甘さが惜しまれる神ゲーでした。
 細かい中身例として、敦盛と先生と景時さんについては前に書いたと思うのでそのほかの人についてクリア順に感想。

・弁慶
 乾いた駆け引きの果て真の願いと気持ちに至るという求道的なテーマは実に好みだったのですが、それならもっと酷い話を重ねてもいいし(人死にの人数はもう足りてるから欺き面を強化すべき)、弁慶さんがなんでこっちを好きになるのかがようわかりませんで、そこがちょっとなーと思いました。
 人が人を好きになることにいちいち理由を付したり理解したりする必要も無いとは思いますが、この人はノゾミさんが好きなんだなーと実感させることは不可欠なことです。ゲームだからこそ恋エンターテイメントにできることというのは、「わたしはこの人が好き」「この人はわたしが好き」ということの実感です。それ以外のなにものでもありません。

・まさおみさん
 将臣さんには(知盛との3P以外には)あまり興味も無かったのですが、後半入る前にノゾミさんにネタバレーションをしておいたほうが面白いのではないかという不純ですらない理由でクリアしました。まさおみさんはいい男で三木さんの演技も声変えないのに幅すげーなあ、と感心しきりでしたが、やはりあまり興味は無い。
 守るための太刀、というキーワードがさりげなく頻出するよいステップのシナリオでしたが、ノゾミさんとの絆についてあまり言及されていないことが物足りなかったところです。もっと実感的に切なくすることのできるポイントはたくさんあったのになあ。
 あとEDスチルがひどい。あそこまでのリゾートで尼御前がどうなさっているのか非常に気になる。

・譲
 ドンガラガッシャン!!(<くにちゃん)わたしは「最初から主人公のことが好き」という優遇されてんだが虐待されてんだかわからないポジションのキャラが好きだと常々述べていますが、今回の譲の発言でそれはやはり虐待だったのだということがはっきりしました。これではまるで拷問だ!By譲
 それにしても譲はただの最初からノゾミさんがウザいまでに大好きなキャラというだけでなく、そういう「ウザさ」「重さ」というものがどこから来るものなのかまで考えさせるシナリオだったからナイスでしたね。そしてそのウザさ重さをシナリオにからめてプラスにまで高めている工夫。遥か3のシナリオには本当に脱帽するしかありません。
 どういうことかというと、譲がウザい本当の理由は世話焼きでこちらを妙に甘やかしてくるという行動そのものではなく、その背後にあるノゾミさんを神格化する気持ちなのだったということです。守れればそれでいいという禁欲はつまり、ノゾミさんの気持ちをまる無視することです。そこがウザいのです。要するにそれって逆に自分勝手だから。
 あと、「運命を改変することでマズいことになっちまうこともある」ということを描いたのは凄いと思います。シナリオがすごいのではなく、自分のやってるすごいシステムに自ら疑いを挟むなんて、相当出来上がってなきゃできないことですよ。

・九郎
 二人でノゾミさんの世界に行ってみたいと語るあたりまではすごくいいステップ踏んでたと思います。二人だけで敵陣を突破した絆とノゾミさんの新しい世界への志向は、彼が「源義経」であるということとあいまって、二人でなら囲む厳しい状況を振り切って、新しいどこかへ落ち延びてゆけるというオチを暗示しています。
 実際のところ九郎はEDで現代に来ますし合ってると言えなくもないのですが、そこまでのプロセスが普通でなー。せっかく合体技も背中合わせなのです、そういうかたちの絆をもっと追い求めてもよかったんじゃないかな。でもまあネオロマは大団円が基本ですからね……。
 そして鎌倉の御家人は給料泥棒。

・ヒノエ
 思ったよりいい男。というかものすごくいい男なのですが、せっかくの「気障」「海賊」「軍事力」「金持ち」「トリックスター策士」という要素、そしてそこから生まれてくる強さ大きさと少年らしさやセクシーといった魅力が、いまいちナオズミ声に合ってないんだよな。声優システム上それは仕方ないことですが。
 しかしその非の打ち所の無い(誇張)男ぶりを、いい感じに表せているのはグッジョブだと思います。こんな要素たっぷりで複雑な魅力を、一気に丼にのせてヘイおまち!とするのではなく、一品一品からませながら一つのコースとして出した紅玉はすごい。
 特に、ルートをプレイしてみてよくわかるヒノエの魅力の最たるものとして、「トリックスター策士」がありますが、これのステップが実に丁寧。策を考える段にはこちらに一緒に考えさせ、いちいち選択肢を表示するんですね。わたしのような策謀使いたいタイプにはワクワクなわけです。そしてそういうタイプの女こそは、ヒノエのような男の頭の良さを愛するものですからね。
 ただ賢明な判断をしたときにヒノエが「やっぱり姫は賢いね」「オレの軍師になれる」と褒めるのはどうかと思います。なぜおまえの考えたことをおまえの語りから読み取ったぐらいで頭がいいことになるのかと。明らかにこちらを舐めくさった物言いである。


 ヒノエと弁慶はナンパだから特にそうなんですけど、やっぱり全体的に何がどうしてこっちが好かれてるのかようわからんのは問題だと思いましたね。だからわたしは敦盛とか先生とか景時さんが好きなんですね。先生なんて凄いですよ、30年ですよ30年。
 でもそれって必ずしもシナリオで表現しなきゃいけないものとも限らなくて、例えばヒノエの照れ立ち絵なんか、あれでずいぶん気持ちが伝わってきて許せてしまうようなとこありますもん。先生の声とかも。石田さんは本当にいい演技するなぁ!石田さんの何が好きって、声ではなく演技なんだなと思ったらすっきりしました。
2008/12/05(Fri) 18:26:57
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 揺れる傲慢


 研究の合間、久し振りに星の王女義経をチラチラっと見たのですが、やっぱりあれは高クオリティゲーであると同時に微妙ゲーでもあるのだな、と再認識しました。うん、他のノベルゲに比べてクオリティが高いから許し始めていたけど、やっぱりそんなにおもしろいゲームでもないのだわ。
 まあたぶんわたしの評価がさらにカラくなったんだと思います。

 以降ミクシィでは女性向けエロゲーについて延々と語りましたが割愛。


 うーむ、つまり、女性向けエロメディアの中でBL小説が一番数売れている、ということですよ。そのこととわたしの好みとの共通点は、「細かでドラマティックな心理描写」を、「切なく揺れる無二の関係性」を、何よりも描こうとしているところだと思うのです。そして両者は密接に結び合っている。
 「切なく揺れる無二の関係性」は、女性向けゲームの世界でまだ十分に開拓される余地がある。ゲームという媒体は、ハーレクイン小説より優秀にそれを体験させることのできるメディアだとわたしは信じます。それこそこの世にたったひとつの、自分とその世界との関係性を。
 ゆっくりと想いを込めて結び、そしてほどきましょう。この世に生まれてきた不思議な偶然と、出会い別れる奇跡を想いましょう。
 泣けるとか名作とかと呼ばれるようなラブストーリーは、すべてそういうことを満たしているのだと思います。その感覚はエロスだと、わたしは思っています。そしてそれはエロメディアだろうと全年齢だろうと出していけるものであり、また女性向けエロラブメディアが目指していくべきものだと思うのです。

 そうかー自分の主小田主長編が全年齢なのに理想的にエロいのはどうしてかどうしてかと思っていたけどこういうことなのかー。
(結局のところ自画自賛!?)(好みの問題だから……)
2008/11/30(Sun) 22:01:59

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 連休を利用して金沢に行ってきたんだぜ!
 おみやげの玉うさぎさん(まんじゅう)は寮のみなさんにかわいいと好評で、22時に置いたはずが25時には空になっていました。みんな廊下ではすれ違わないのに食い物を置くと誘い出されるのだから、みやげのそばに篭でも仕掛けておかなくてはなるまい。もっとわたしと遊べ!!
 金沢駅周辺のデザイン関連にはドキドキでしたね。ただ美しくセンスを感じるだけでなく、美しさのはてにある法則とか、機能美とか、そういうものをスタートに敷いたアート。たとえるなら数字のような美。万人に理解されようとする美ではなく、万人のために作られたものであるという美。


 で金沢といえば金やんなわけですが
(それは金澤だ)
 コルダはヒロインを太陽、メインキャラを惑星になぞらえてあるという素敵すぎる設定ゲームですが暁彦って一体どう取ったらいいのかなって。(金やんの話題ですらないじゃねーか)
 暁彦という字面だけ見るとふとあきお=ルシファーを思い出してしまいますが、それは金星だから金やんだろ。それに普通に考えて惑星法則は苗字なので名前見てもしゃあないですよね。
 苗字は創立者一族の「吉羅」です。「星の輝き」と取っていいのかなあ。さらにその苗字が、個人のものとしてだけではなく「星奏学園創立者一族の」というふうに扱われていることから、「星の輝きを管理するもの」とでもできますかね。

 暁彦といえば、そういえば暁彦と日野ちゃんも実はヴァイオリンロマンスなんですよね。思えば、コルダにおいてヴァイオリン弾きは一般的でありながら常に例外的な存在ばかりですね。
 月森は一応の詩織で、でも月火水木金土日と考えれば筆頭ではありますが冬海ちゃんを入れて太陽系惑星と考えれば「月」はちょっとおかしいし、しかし「月と日」というベストカップリングでもある。
 空気先輩はそもそもOBだし、音楽的に何の難もなく成功に揺らぎのない奏者は彼ぐらいのものです。揺らぎをこそ描いた青春ラブストーリーであるにもかかわらず。たぶんそこらへんを際立たせるキャラとして作られた側面もあるのでしょうが、いかんせん空気。
 で最後にほんのりとヴァイオリンなのが暁彦なわけです。彼を音楽家として見るか見ないかはまあ自由でいいと思うのですが、かつてヴァイオリンでコンクールに出た者であること、そして今も心で響かす姉の弦の音色と、学園そのもので奏でる彼の音色が、ヴァイオリンのジュ・トゥ・ヴであったことからか、わたしは彼をヴァイオリン弾きなのだと思っています。奏者としてではなく。

 ヴァイオリン・ロマンスと言ったのは、その、ヴァイオリン弾きとみなしているからという意味だけではなく、暁彦もある種日野ちゃんの詩織であるなと思うからなのです。もちろん2でなぜ落とせない、となったキャラで追加で落とせるようになったという扱い上の問題もあるのですが、そうではなく。
 作中で彼自身が言っているとおり暁彦と日野ちゃんは同じ運命をもつことになった同士だし、そのことから暁彦は切れぬ絆を語っている。実際問題これからの日野ちゃんの奏者物語は、少なくともあともう一年の間は、どう転んでも暁彦とともに紡がれることになることは、想像してみればあまりに明らかな事実で腰が抜ける。

 扱い上の問題ということにちょっと戻ってしまいますが、筆頭キャラ・追加キャラは(後者はひとりずつであれば)常に運命の相手というのは、ネオロマの偉いところなような気がしますね。十六夜記で言うところのチモリーであり、舞一夜でいうところのあのさくらいであり、きわめつけは天レクのアリオスだ。
 つまり日野ちゃんの物語上の運命の相手は月森・加地・暁彦。日野つまり「太陽」にとっての「月」と「地球」と「輝き」が運命だなんて、いかにもそれらしいリリックだと思いませんか?そしてそれらはそれぞれに、違った意味の運命だ。
 月と太陽の関係は相似で比翼。天体として見れば全くそうじゃないですが、昔から日と月は並び称されてきた象徴です。
 地球は太陽に憧れる、しかし人の子の住む地上現世。神でない「人間」の星であることは、加地を見てればよくわかる。でもこの足元である地球も美しい星だということを、人は忘れがちなだけ、という物語。
 そして暁彦は星のさだめ、のちには輝きの守り手のさだめに生き、同じ星のさだめを負ってまだ昇らぬ日野ちゃんを、これから空で輝かせるための「あかつき」であると、わたしは思ってます。
 「私は君を音楽家として一人立ちさせることに責任を感じているんだよ」というセリフです。


 つまりちょっと前にコルダを2からアンコまでひととおり再プレイしたのですが(前提を語るのが遅い)、見ていくほどに暁彦はよくわからん、しかしかわいい男ですね。ああいうキャラはなかなかいないと思うんだけどなぁ。いや、つくりの甘いゲームにならいそうだけど、紅玉さんがまさかそんなことを、と思うわけで。なんだろう、内田さんの演技がおかしいのかな……。
 暁彦はよくわからない茫洋としたツン男、でいいのかなぁ。なんかあいつ天然だよな?というか見た目と中身が合ってないというか……。紅玉さんもなかなか繊細で難しいものを表現しようとしてくることだ。なんかモデルがいそうな気がする。
 でもああいう叱咤激励型ツンは大好きです。暁彦が暁彦であるゆえに好きな感覚(もはや身内)もありますが、何よりも叱咤激励型ツンであるところが好きです。叱咤激励型ツンならなんでもいいです。もはやそれは恋愛じゃないのかもしれないが。うん、なんかそれ恋愛じゃないな。でもなんか小説書きたいな。

 でその再プレイ、特に狙う男も考えずフィーリングでやっていたので、最後のほうなど、土浦に誘われた土曜練習で「お前さえよかったら今度から一緒に登校しないか」と言われたはいいが既にその枠は加地が予約済みだ、と断り、その翌日も習熟度調整という色気のない目的で土浦と練習したらめげずに「お前さえよかったら今度から一緒に下校しないか」と言われたー!!おまっ……、すげえな!さすが土浦梁太郎はめげねーな!見習いたい!
2008/11/25(Tue) 23:15:58
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