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2024/10/06(Sun) 18:14:32

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「妹とか言っときゃいんじゃね?」
「それはない」

 いつもわたしがいまいちハジけられなかったり、少しハジけてしまったものを見ると悶絶してしまったりするのは、やっぱり開き直れてないからだと思うので、いっそやりきってみましたよ。(装い的な意味で)
 そうそう、一方が異性装してゲイカプがラブホに入ったらどうなるのかというね。あ、女・女は入れるのか。あとラブホじゃなくてアミホ(幾月語より)でしたね。失敬失敬。
 ゆるロールエクステ(ミディアム)+七分オフホワイトカットソー(F)+アッシュピンクニットキャミワンピ(ややフリル)+自分でデーパード風にした細身ジーンズで 女装ハル。基本的に用途不明な小田桐の身長ですがこういうときばかりは役に立つぜ。(知り合いに会ったらどうするんだ)
 厳密に自分自身のファッションではなくなぜか四六時中女装について考えているマリモがお送りするマジカル体型隠しであります。全体的にふわんとさせて顔周りの印象はエクステを前めにもってきて隠しハルの細い手首はあらわにして脚も隠し腰まわりもさりげにボリューム出して隠し。下書きでは服は最後に着せるのですが服描いた途端に脅威の着やせを遂げたものな。(それまでは正直少々気持ち悪い構図だった)まあハルは男の格好しててもそうなんですけど。基本脱いだらすごいんですけど。
 いつも思いますがマリモは男になって女装するのがいちばん平和的な解決だと思います。(何の解決だよ)ときどき自分はオカマだと思っているふしがある。なんなんだろう、『世界で一番女らしいもの』になりたいのかな。

 『女装する男』は『女帝』の領分ですが、ペ3の女帝コミュにはいまいち不満が残ります。
 美鶴さんとのラブが物足りなかったと言いたいのではない。あれはすごくよくできていた。他の女子も同様だと思う。でも、不満も同様。中身のことを言っているのではないのです、コミュというシステムと融合したシナリオだったかというとそうではなかったと思うのです。
 コミュキャラは個人というより属性擬人化の意味合いが強いと思うのですよ、少なくともコミュシステムの中では。だから個人であるところのメインキャラがコミュに食い込んでくると思うようにその属性を表現するシナリオが描けない。制限される。さらに言えば女子っこのコミュが進むと恋愛になるのであるということも制限だ。これはすごく制限だ。
 コミュキャラはコミュ以外のものでないというか、コミュ以外のものであってもいいんだけどそれでも主人公に対しては全力でその属性を示すようなものでないともったいないと思うんだよね。わたしは『女帝』や『女教皇』のカードが特に好きなので残念に感じてしまいます。美鶴さんはコミュシナリオの中では『望まぬ結婚』という要素で女帝テーマを持っていましたが、彼女の性格自体はどちらかというと『女の皇帝』に近いものでしたし。
 何度か言ったことですが、役立たず=純粋、なのです。メイン的萌えやストーリーを組み込まれては、それそのものとしての価値を発揮することはできないのですよ。雨の杯イベントのジンジャーおばさん(13)いわく、お宝はお宝以外の価値があっちゃならんのですよ。ヤベッわたしかなりローズマリーあねごの男の好みに近付いてきてね?(どうしようもない男が好き)(前からだよ)
 だからわたしのようなコミュ大好き人間から見て、コミュがコミュとして魅力的であることを目指せば、コミュで恋愛なんぞしてんじゃねぇ!(どうせ恋愛EDとかねーんだしよ)そんなことはオマケの選択要素か、ファンディスクで思う存分やるがいい!千尋に膝枕されて永久の眠りにつくがいい!と!遠慮すんな、おれも小田桐にしてもらうから(アイギスよりは寝心地はマシであろう)

 ニコニコのプレイ動画見たら小田桐がスゲー暗い老けた奴のように言われていた。奴が若々しく輝いているようにしか見えないおれはどうしたら……。(眼科は通っている)

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2008/02/10(Sun) 16:23:42

 ゲーム部屋にP3ログと、コルダログをひとまとまりずつ追加しました。今回はこのブログにはのせてないもの多いです。

 さて今日はマリモの絵の作業工程市中引き回しを予告どおり行いましょうかね。
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1.まんず、顔アタリをつけます。こんなかんじ。この時点でイメージが全部固まってると描きやすいですが大概そうではないので痛い目を見ます。アタリはのちのち線の混乱を防ぐために消すので、他の下書きとレイヤーを分けておいたほうがより無難でしょう。
 下書きの色はおなじみのアイスブルーです。よく使う色なのでマリモブルーとでも名付けてしまいたいところですが確実に違う色味が想像されるため言いません。
2.下書きです。下書き時点から髪にはかなり細かく手を入れてしまうので後で痛い目を見ます。ポーズはなるべくインスピレーションを壊さないのが大事なので解釈が幅広いようなザコザコした線ですばやく描きます。なんなら目ぇ瞑っててもいいです。マリモのインスピレーションときたら全くもってガラスの少年です。
 この時点で既に最初の霊感は崩れ始めています。ミロのヴィナスは腕がないから美しいんだって高校の教科書も言ってた。正直マリモの絵の工程は白紙が一番美しいのではないだろうか。

 美しい白紙を汚しながら下書きは進みます。
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3.気が向いたらそのときに背景らしきものも描いてしまいます。なるべく何も考えないのが生きていくコツです。
4.そんなこんなですごくいいかげんに下書きがおおむね終わりました。ここまではあくまでパッションをぶつけることが最優先ですので手とかメチャクチャでかまわないと思います。真田戦でリョーマの指が6本になったのは先生がパッションをぶつけまくったせいです。でも大事にしたいラインは忘れると困るのでしっかり描いておきます。よく忘れます。

 で、最後に表情も入れます。
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5.下書きおしまいです。ちなみに表情を最後に入れるのは、表情を入れてから他のところを描くとケシゴムが表情までおよんでしまうことがあり、ええいもう一回なんぞ描けるか、だからです。深い意味はありません。

 本当はここがマリモの絵の最も輝かしい時代(白紙の次に)なのですが、運命はいつも残酷に時を運びます。
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6.こうなる。
 悲劇、もといペン入れが終わった状態です。ちなみに最初に分けた顔アタリレイヤーは表情をわかりやすくするためにペン入れ時点で消してあります。うーむ、トレビアン、マリモのペン入れを見ていると、何かを決定するということが可能性を狭めることであるという真理をよく理解していただけることと思います。
7.悲劇には慣れているので輝かしき時代をさっさと消し去り、きまぐれにつけた背景のベースカラーになる色で画面を塗りつぶし、一番下のレイヤーとします。これには色塗りの塗り忘れを防ぐ意味もあります。
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8.色塗りです。背景にはよけいな手を加えず(アラが目立つから)、人物だけ平塗りしてしまいましょう。
 既にハンドルが非常にマヌケです。洒落心を出すと負けるといういい例ですね。
9.乗算レイヤーを作り、サイズの大きい鉛筆ですげー大ざっぱに影をつけてしまいます。こういうものは大ざっぱにやってしまったほうがいいものです。大ざっぱにやったんだヨ、て言い訳ができるから。
 影の付け方にもいろいろありますが、影で光の雰囲気が左右されるのでいろいろ試してみるといいですね。ちなみにこの付け方は、乗算レイヤー一枚でどこも同じ色の影をつけています。光の濃さが統一され、全体にひとつの色の雰囲気が足されるかたちになるので、暗っぽい雰囲気や陰影を出したいときにはおすすめです。夜の絵には合った方法かもしれませんね。

 で、顔などの細かいところの影を小さめの鉛筆でつければ、大ざっぱには完成です。
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10.基本工程が終わったら全体を見直して気に入らないところをチョイチョイ手直しします。今回は理事長の口元をややいじりました。
 ここから必要に応じて頬の紅潮のレイヤーとか、質感や光の具合を出したかったらホワイトのレイヤーを足して、前の記事の絵になります。

 時間としては全体でだいたい1時間ぐらいですかね。何よりもインスピレーションを抱くことが大事だと思います。それがはっきりしてないとウダウダ時間をかけたあげく全部消してスランプによく陥っているマリモ。(倒置法)
 ということで、これが少しでも皆さんの自信回復および笑いのネタ、万に一つも参考になってくれることを祈って今日の恥さらしを終了したいと思います。お付き合いありがとうございました。

2008/02/04(Mon) 16:21:13

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 【お絵描きバトン】なのですよ。

 
乃木さんが絵を描く人みんなの回答が見たいと仰っていたのでこんなことになったのです(人のせい)中途半端字書きマリモのいらん回答を見てみんな自信をつけるがいい!そんでわたし好みの絵を描いてくれ(私欲)
 次回の記事ではこの絵の失笑メイキングでマリモの残念さを紹介するよ!乞うご期待!
 あ、ちなみにコルダの理事長だよ。そのうちコルダ絵もまとめてアップするから、詳しいことはそのときにでも。

1.下書きをするとき、先ず何から描き始めますか?
 まると十字。要するに顔アタリですね。そして鼻筋を入れる。
2.線は一本で描く?短い線を何度も描いて消してく?
 あまり気にしていないのですが、ヘタなので一本に収斂したほうが絶対見映えいいと思ってそう心がけてはいます。
3.一人の下書きを完成させるのに時間はどれくらいかかりますか?
 構図と気合いによりけりで、気合い入ってる構図ほど時間かけますね。普通に、図画として気合い入れない単なるお絵かきであれば5~10分ぐらい?
4.一番最後に描くのはどこ?
 ときによるけど当然手をかけるところが最後になりますな。だいたいは最後に口をいじることが多いですね。下書きの段階では手とかも。
5.主線は何で入れますか?
 SAIのペン入れレイヤー(通常)で完全黒に近い灰色が多いけど、ちょっとうすい青めの線を乗算にするのも好き、透明感があって。ペンの太さは手ぶれ補正多めで5~10px、基本的に9pxが多いかな。また、特にアップだと下書きであまりにしっかり描きすぎてそこにペン入れしても悪いことしか起きないためその下書きに濃い色をつけて主線にしちまうこともある。
 アナログだとめったにペン入れなどしない。0.3ミリシャーペンそれがジャスティス、と思っていても結局最初から最後まで一本のペンを使ってしまえるところがアナログのジャスティス。
6.ペン入れの特徴またはコツを教えて下さい。
 とにかくここからが悲劇の始まりである、といった感じ。ペン入れはすべてを台無しにする力を持っている。
 コツとかぜひ教えてください。マリモのダメペン入れ伝説は見ればわかる。
7.主線はどの部位から入れますか?
 これも鼻筋。マリモは珍しいことに、今現在の描き方だといつでも鼻から描くんですよね。マリモの絵の人物がもれなく鼻デカイのはそのせい。鼻は顔の中心線であり顔全体の印象を決するものである、と昔地元のマンガ家さんに教わったからだとは思うのですが当時はちゃんと輪郭から描いていたうえにたぶん彼女は鼻から描けなどとは言っていない。でもアタリの中点だし、顔の向きがコレで完全にわかるわけだから、すごく便利な描き始めだと思うんだよね。
 鼻筋描いたら表情を先にやっつけることもありますが、だいたいは髪→輪郭。たとえそれがオールバックであろうとも生え際の優先順位は高い。
8.ペン入れはどの位時間がかかりますか?
 いま上の絵を描くにあたって測ってみたら20分くらいでした。あまりにテキトーであるというツッコミはナシにしてくれ、これが上限だ。
9.色を塗るときは何を使いますか?
 パソ絵なら終始SAI使いどおしで鉛筆ツール、レイヤーは色レイヤーでひとつ、いいかげんに塗りつぶします。カラーパレットにはスタンダード肌色とスタンダード金髪色(ハニーめ)と7種類の灰色と下書き用のアイスブルーが汎用性高いので保存されてます。あと個人色では野守の髪の色とハルの髪の色が入ってますね。下書きアイスブルーはハルの目兼用。
 アナログではあまり色を塗ったりしないのですが基本的にパステルと、あと最近水彩色鉛筆を友達からプレゼントしてもらったので使ってます。
10.塗り始めはどこから?
 肌。ザカザカーと叩きつけるように下地色を塗ってしまいます。こんなだからマリモはいつまでたっても化粧ができないのだ。
11.影はいつつけますか?
 パソ絵だと基本色が塗り終わったら乗算レイヤーをつくってそこで全部同じ色の影つけます。(手抜き)アナログパステル塗りだと塗りと同時進行的。
12.塗り方の自分なりの特徴、またはコツを。
 水彩が痛く苦手なので平塗り。しかしまったくもって特徴のない絵だぜ……。
13.最後に塗る部分はどこですか?
 ホワイト。と言っても暗っぽい絵が多いので、ささない場合は乗算レイヤーもう一個つくって頬の紅潮、それもやんない場合は影で終わり。部位で言うなら髪。(たまに先にやってしまう)
14.背景はいつつけますか?
 思い立ったときに。アタリ以前に描かれていることもあれば最後に色塗りつぶしするだけのときもある。多くは後者。
15.どんな背景が多いですか?
 便宜上色塗りつぶしするとき以外を背景とするなら、その雰囲気に合った抽象を描くことが多いです。マンガまったく描かないのでマジ背景には興味ないために上のようなものができあがります。
16.得意な構図または描きやすい構図は何ですか?
 抽象を人で表すのが好きです。具体的にはどこか画面に描かれていないもの(抽象)を見てそこを指向する人の図ならなんでも楽しく描けます。絡みでもそれっぽいのが好きですね。
17.では苦手な構図は?
 人間関係の実体験の少ないひきこもりなので実存的なシチュ構図があまり浮かびませんね。(リアル痛い)もっと実存ぽい主小田主も描きたいのですがそれは400×400の宇宙の中ではわたしにはできそうにもない気がする。
18.描きやすいジャンルは?
 作品傾向として?リリカル・静か・下品ギャグ・季節の光を感じるものを目指したいものです。あともうちょっと暗くてギスっとした表現もできるようになりたい。(全部希望じゃねーか)
19.描きにくいジャンルは?
 中庸という名のチキン中途半端人間なので、やたらカッコいいのとかやたら美しいのは苦手です。峰○かずやとか由貴○織里とかになれる気がしない。
20.このバトンを、描き方を知りたい10人に。
 そして教えてくれるような人も周りにあまりいないという極めつけの悲劇、ほんとよけいなことしかしねえな!
 ネッキーとくにちゃんが教えてくださったら神だと思っている。君たちの完成度をオラに分けてくれ。

2008/02/04(Mon) 02:55:38

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 ふと気付いた、うちのフラエンフラは要するにうちの主小田主の主体客体を入れ替えただけだと!
 ちょうどレミー×フィーリアがピュアブラの入れ替えだったように、鏡うつしのようになってる。これはいい収穫ですね。相手の心情がある程度実感的にわかるということはすごいことです。もしかしてこんな唐突にフランシスにハマり直したのは主小田主の肥やしのため?

 わたしは自他ともに認める男女ですが機を感じて無意識に選ぶ女性的直感能力にはやたら優れていて嬉しいことです。もしかしていろんな方が言ってくださるわたしの萌えアンテナの鋭さってコレのこと?単に萌えに従来を乗り越えた斜め上から切り込めることに関してなら、ただ既存の萌えについて整理したうえで大概の場合取り上げられないわたしの好みの萌えについて提言しているだけなのですが。要は好みが変だから革命的な意見を出せているだけなのですが。
 越境や二律背反、対立物の統合による個性化というテーマはわたしが必要としている時期にちょうど教育学部でも使えるような時期が来ていてたいへんラッキー千石です。このあたりまでで述べたことと関連していきなりわたしの人生目標を言うと、愛を越境することです。愛を個性化することなのです。

 わたしは虚構の虚構性をよくほぐして分析しようとするとともに、現在の現実の限界も同じようにしたい。虚構か現実の片方のみをどうにかしたいんではなく、どちらかにのみ生きることを最終目標にするのではなく、どちらもを越えた、いまだどこにも存在していないわたし自身のものへ越えたい。虚構と現実という対立物の設定自体にたいした意味はないんですけど。ただそれがわたしの中で意味のある対立だったというだけで、いくらでも他の対立で個性化はおこる。
 それが大事なものであればあるほど既存のものに重い価値はないのだと思います。そして既存のものの中からしか自分のものは見出されない。それはかならず対立から生まれる。間をとる、というのではないのです。間、は自分の世界ではない。ただ折り合うこととも違う。自分のものとして作るということがいちばんやりがいがあって一生終わらず、それでいて常に立派な完成地点でもあるんだよな。生きることで愛する、と言ったのはそういう意味なのかもしれません。

 わたしに、まだ未熟ながら対立物を持ち込んできてくれたのは観月だなと思います。なんというか、自分の中の偉大な影を他者に投影する神々的幼年時代を終わらせた。なぜなら奴は身をまかせられるようなカッコよさを持たず、庇護して満足すべき弱さも決して認めさせず、つまり父でも息子でもない、『わたしと同一ではないもの』という感覚っつーか概念っつーかをはじめて持ってきたからです。
 男性の成長のように書き表せば、わたしは観月への指向によって『子宮から出た』。例えばカッコよさ=何らかの力を持った人に頼ることでその力をわがもののように感じることも、また弱いものを庇護するという仮面によって感じられる力も断絶された。もちろん観月以外の人であればそういうことは十分可能ですが、観月を指向するときそれは許されなかった。『妄想という方法であるにも関らず』。『指向の先が虚構であるにも関らず』。
 観月はわたしの虚構であるのに、結局はわたしの精神のはたらきであるのに、わたしを守らず、わたしに見下ろされず、そのどちらもであることでいつまでも落ち着かずに、世界は休まるようなものではないということをわたしに教えた。その休まらない世界でしかし休まる瞬間がおそろしく幸せだということも。

 それと、対立物と関係することなのかわかりませんが、ころころ変わっていくわたしの複数の状態を、テーマを『渡った』のは今までの人生で観月だけです。基本的にわたしは、ヤドカリ女なので。ひとつを消化したら次に次にと使い捨てることで大きくなるはずですが、なぜだか……。
 というかなんで観月はよくて、他では同じことが起こらないんだろうね。そこが問題だ。観月の条件がいいということはもうわかってるけど、それで有意な範囲では収まらない気がする。

2008/02/03(Sun) 18:14:42

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 銀時的な意味で(でもフランシスは甘いものそう好きでもないらしい)
 アニメではこんなん着てました。ファーはアレですが下が念願の黒スラだったので個人的には嬉しいデキです。

 わたしはリーカーのわりに(だからこそ、と言うべきか)、アンジェリークを真面目に格好いいと思ってしまったら何か負けだと思っているのですが、最近いろいろ遍歴してきて悪食になったのか妙に皆かっこよく思えてしまっていて怖いです。編集のよさのせいだと思いたい。少なくともアンジェリークシリーズの男どもは、どのへんが、どうして、どういうふうにカッコいいのかということを自分で冷静に了解しないでは惚れたら負けと思います。

 フランシスは幸運にもスタッフになかなか好かれているほうらしく、ゲームしかやってない者から言わせてもらえば相当掘り下げられていましたね。フランシスファンはアニメ見るべきとさえ言える。(キモ作画全開だし)特にフランシスの闇の部分というか、まあもともと闇の塊だから闇の守護聖なんですが、『嫌な部分』『手強い部分』がよく描写されていたのがやはりわたしの収穫として一番大きいものでしたね。
 フランシスは他のキャラからの評判すこぶる悪いくせにゲーム中の他の要素ではたいしてその影が描かれておらず、そのせいで単なる感情失禁変態になってしまったのだと思うのですよ。レディ私のレディハァハァ。本当は彼も加地と同じでそこらへんすごく有意義に掘り下げられる、わたし的にはおいしいキャラなので、描いてもらえたのはすごく嬉しいですね。
 描き方としてはアニメとゲーム逆だったらよかったんじゃないのかとも思いますが。アニメはキャッチーな属性を、ゲームはより個人的なシナリオを大事にすべき。そのへんでアニメはチャーリー萌えで偏ってしまったんじゃないかな……。でも、ゲームはゲームだからこそエンジュの目でしか見えず、フランシスもフランシスの意識しか語らない、というシステム上の問題で掘り下げられなかったというのもありますけどね。

 フランシスは自分で自分の問題をわかっているようでいてちゃんと把握はしてないし、する気もいまいちないような性格だと思うんですよ。虚無的で。そのへんうちのハルに似てるというか、わたしを加地にハルにもっていった直線の延長線上にフランシスがいる感じですが。だから自分で自分のことよくわかってないし、アニメの視点をもって外から描くことはフランシスを描くのに適しているともいえます。
 アンジェがもっと、複数人での突っ込んだ絡み(なんというエロ)(ちがう)を実現する空気のゲームだったらもっとフランシスは違う輝きかたをしたと思うのですが。まあゲームではド変態でアニメでは信用のならない虚無でCDドラマではまたなんか別の面を、っていうのもフランシスらしくていいと思いますが。わたしはそういう奴が好きなのかなー。

 個人的にはフランシスのその嫌なとこ、好きです。ずっと保持していてほしいという意味ではありませんが。そこんとこが難しいというか自分の恐ろしいところで、なんというか、最近気付いたんですがネオロマって男の『イヤよイヤよも好きのうち』と並ぶ女の強力妄想『私なら彼を変えられるわ』を満足させるところが魅力の世界なんじゃないのかな……。
 男に同意してもらえない不毛な妄想はなるべく持ちたくない(というかわたしの中の男部分が迷惑がるので)主義なのでこの妄想の満足にも賭けていたくはないのですが、なかなか取り去れない、取り去りたくないところが男と女のジレンマというやつで、仕方がないと思うのですがわたしの場合それが自分の中でバチバチやっているから痛いんだよなー。
 でも複雑ですが、変わってしまわないフランシスも好きです。フランシスの『私は今、ゆっくりと変わりつつあります』というセリフが好きです。甘甘のアンジェの中でも特にポエミーなほど甘いフランシスが発するともっと辛口に聞こえるセリフです。変わらない部分もある、それはだめなところかもしれない、でもあなたを愛している、ということが、結局は愛で変わるとか変わらんとかのすべてなのだと思います。そしてそういう自分で自分をもどかしがるようなところが好きです。そこが魂の似通った部分だと思うのです。

2008/02/02(Sat) 02:48:01
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